相模国三ノ宮・比々多神社

至誠に悖るなかりしか

6月も残すところあと2日。今年の折り返し地点が近づいて来ました。30日は、知らず知らずの間に、積もり積もった罪・穢(けが)れを祓い清め、元の健やかなる心身に立ち返る「大祓」(おおはらえ)です。全国津々浦々の神社で行われますので、残り半年が良い年月となるよう、是非ともお参りください。

さて、5月も多かったですが、今日は総会が2つありました。1つは、「神奈川県敬神婦人連合会」の総会で、座間市の鈴鹿明神社(すずかみょうじんしゃ)で行われました。もう1つは、「伊勢原地区警察官友の会」の総会(於:料亭こみや)です。

警察官友の会総会  優良署員の表彰もありました

警察官友の会総会  優良署員の表彰もありました

『広辞苑』で“ 総会 ”をひくと、「①ある団体の全員が参加する建前の会合。②団体の全構成員によって組織され、総合的意志を決定する最高決議機関。」とあります。

その組織の活動を振り返り、更には次の年度に向けて、心新たに出発する大切な機会となるわけです。

さて、昭和7年、当時の江田島海軍兵学校・松下校長が創始した5省(ごせい)には、次のようにあります。①至誠(しせい)に悖(もと)るなかりしか【真心に反する点はなかったか】、②言行(げんこう)に恥づるなかりしか【言行不一致な点はなかったか】、③気力に欠くるなかりしか【精神力は十分であったか】、④努力に憾(うら)みなかりしか【十分に努力をしたか】、⑤不精(ぶしょう)に亘るなかりしか【最後まで十分に取り組んだか】

戦後、米国のアナポリス海軍兵学校では、これを翻訳して教育に取り入れたほど影響力の大きなものだったようです。

道徳意識や道義感が薄れ、社会全体に骨がない昨今ですが、良いものを素直に取り入れる策はないものか案じるところです。

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