相模国三ノ宮・比々多神社

徳を称えて

昨日、本日と神葬祭(しんそうさい)のご奉仕がありました。

日の本(もと)に生まれ出(いで)にし益人(ますひと)は神より出(いで)て神に入(い)るなり

これは江戸時代の神道家・中西直方の歌で、神道の生死観がよく表されています。祖先から頂いた命は、やがて神の御許(みもと)へ帰ってゆくということです。

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神葬祭では、故人の生い立ちを含め、生前の徳を称(たた)えて「誄詞」(るいし=しのびごと)を奏上します。

「天業(天職)に励む」「天命を尽くす」「天寿を全うする」という言葉は、日本人の人生観を表しているともいえます。

神から授かった天命を日常の努力により、死後を安心へと導くことはとても大切な生き方だと思われます。

通夜祭 29日

通夜祭 29日

それ神道と云は、人々日用の間にありて、一事として神道にあらずと云事なし 度会延佳 『 陽復記 』

祭祀(さいし)は神道の中心をなすものですが、神の道は特殊な道でなく、毎日の行為が神の御心に叶っているかどうかを反省し、精進すべきであることが、この一節にこめられています。

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