相模国三ノ宮・比々多神社

パワースポット

和製英語ながら、最近パワースポットばやりです。「大地の気が漲(みなぎ)り、それを得ることが出来る聖地」とでも説明できましょうか。書店の店頭にも関連の雑誌が多く並んでいます。もっとも、その多くは日本各地の神社仏閣が挙げられています。

下谷戸縄文遺跡環状列石及住居跡

神社裏手にあるストーンサークル・住居跡

沢山の三段の滝(お水取り場)

沢山の三段の滝(お水取り場)

天地のエネルギーをいただき、真っ直ぐに高みに伸びる杉の木

天地のエネルギーで真っ直ぐに伸びる杉

もちろん、長い歴史と伝統をもつ神社は、多くの気を感じさせる癒しの空間です。新緑に囲まれた森で、静かに頭を下げて手を合わせれば、自然とよみがえりの力が得られると思います。

マーケティングコンサルタントとして活躍される西川りゅうじん氏が、鎮守の杜から「神社エール」というユニークな記事(産経新聞 21年8月27日)を書かれていますのでご紹介いたします。

神社にお参りして神社からのエール、つまり「神社エール」を頂けば心も体も元気になる。「神社エール」は、いつでもどこでも誰でも、全国各地8万社以上ある神社の鳥居をくぐり社殿の前で二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)すれば頂ける一服の清涼剤だ。

 事実、鎮守の森に抱かれた参道を歩くことは、清涼飲料ならぬ“清涼運動”である。ウオーキングが軽い運動になり、すがすがしい気持ちになるのに加えて、「森林セラピー」の効果もある。

 樹木の発するフィトンチッド(森林の芳香)やマイナスイオン、木漏れ日のゆらぎ効果によってストレスが軽減されるのだ。カラダの中に自然のリズムを取り戻すことで、免疫力が高まり、ガンを死滅させるナチュラルキラー細胞が活発になることが証明されている。

 また、神社がある場所には、人々の気持ちをリセットする何かがある。私たちが山や海、岩や樹や滝を見て、美しい、神々(こうごう)しいと感じるように、古くからそこに神社があるのは、いにしえの人々がその地の自然に対して畏敬(いけい)の念を感じたからであり、そこがまさにパワースポットであるからだ。だから誰もが心にエールをもらえるのである。

 神社とは、多くの人にとって初詣でや地域のお祭りに出掛ける場所だろう。あるいは、結婚式、安産や受験や交通安全の祈願、七五三、厄年のおはらいなど人生の節目節目にお参りするところだ。しかし、神社は年中無休である。「思い立ったら吉日」と、私たちの先祖がしてきたように、新しいことを始めるとき、家族や友のことが気にかかるとき、人生の壁にぶつかったとき、たまたまその地を訪れたとき、まずは神社に足を運んでみるべきだ。

 私自身、全国各地で地域や産業の元気化のお手伝いをしているが、なるべく時間を見つけて、訪問先のその地の神社にお参りさせて頂くようにしている。どんな事業も、天の時、地の利、人の和なくして成就しない。

 施設造りや地域イベントに取り組むとき、一緒に仕事に携わる人たちと神社に皆で参って拍手を打つと、心が一つになり、不思議と大きな事故やトラブルも少なくうまく事が運ぶ。在学中に仕事を始めて約30年。まがりなりにも何とか生かして頂いてきたのは、各地の神社から、心身に「神社エール」を頂いているからに違いない。

 また、その地域の一の宮は風光明媚(めいび)な観光名所であるし、氏神や産土神(うぶすながみ)の中にも気持ちをほっとさせてくれる味のある社(やしろ)や祠(ほこら)も多い。得意先や訪問先にうかがう前にお参りし、「御社のご隆盛とご家族のご多幸をお祈りしてきました」と言えば、よろこんでもらえる。

 それに、神社の創建にまつわる由来を読めば、地域の歴史・文化・風土・伝統などがよくわかるので話もはずむ。商談にプラスであることは言うまでもない。

 最近、若者の間でパワースポット巡りが人気だが、日本人がはぐくみ、はぐくまれてきた神社ほど“おしゃレトロ”なスポットはない。

 「神社エール」はプライベートにもビジネスにも御利益(ごりやく)絶大である。

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