相模国三ノ宮・比々多神社

疫病神を防ぐ

北島三郎さんの「まつり」という歌に「 山の神 ~ ♪ 海の神 ~ ♪ 今年も本当にありがとう ・・・ 」とありますが、今年を振り返りながら色々なことに感謝をこめる季節となりました。

さて、今日は土地区画整理事業(平塚市真田・北金目)による造成工事のため、仮の引っ越しをしていた道祖神(どうそじん)さんが、4年ぶりに正式なところに遷(うつ)ることとなり、お祓いに伺いました。

冒頭の山の神・海の神ではありませんが、神社にまつられている神さまとは別に、民間信仰の神さまとしての道祖神は、疫病神(やくびょうがみ)の侵入を防ぎ、旅行安全や縁結び、夫婦円満、子孫繁栄をもたらしてくれるものと信じられてきました。

大久保 道祖神

大久保道祖神

村境や辻(つじ)、峠(とうげ)などに、男女二体の双体像(そうたいぞう)や石碑だけのもの、「道祖神」「塞神」(さえのかみ)と記したものなどがあります。

具体的には八衢比古(やちまたひこ)、八衢比売(やちまたひめ)、久那斗(くなど)という三神に対して行うおまつりで、古くは毎年6月・12月の両度、京の都に疫神(えきじん)が入り込まないように、四隅の道上で行われた「道饗祭」(みちあえのまつり)の信仰があります。

流行語大賞の〝 お ・ も ・ て ・ な ・ し 〟 ではありませんが、しばし神さまをお迎えして、あらましをお伝えして、更なるご加護を祈りました。

どんど焼き(1月14日)における、笑顔あふれる子供たちの姿が思い浮かびます。

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