まが玉祭開催の奉告祭と火入れの儀が行われ、来場者をお祓いして全員で拝礼をしました。
本年は比々多神社雅楽会(田渕勝彦会長)による演奏で、はじめに管絃(*かんげん)の演奏で、「平調音取」(ひょうじょうねとり)、「五常楽急」(ごしょうらくのきゅう)、「越天楽」(えてんらく)、「陪臚」(ばいろ)が演じられました。
*管絃 「三管両絃三鼓」(さんかんりょうげんさんこ)の楽器編成からなり、「三管」とは、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、竜笛(りゅうてき)の三種の管楽器を、「両絃」(りょうげん)は琵琶(びわ)、楽箏(がくそう)の二種の絃楽器を、「三鼓」は鞨鼓(かっこ)、太鼓、鉦鼓(しょうこ)の三種の打楽器をいいます。管絃では、管楽器が主な役目をします。篳篥が主旋律を、竜笛がやや装飾的に同じ旋律を奏し、これに笙が和音を付けます。打楽器はもちろんのこと、絃楽器もリズム楽器として用います。奏法は舞楽の場合には活発に力強く奏するのに対し、管絃の場合は緩やかに繊細に奏します。
管絃の後は舞楽(*ぶがく)で、「胡飲酒」(こんじゅ)が演じられました。
*舞楽 唐楽(とうがく)の伴奏で舞う「左舞」(さまい)、主として高麗楽(こまがく)の伴奏で舞う「右舞」(うまい)があります。左舞では原則として赤色の系統の装束を、右舞では緑色の系統の装束を用います。左舞では、舞人(まいびと)は向かって左の方から舞台に進み、伴奏は通常絃楽器を用いず、三管三鼓の楽器編成で演奏し、篳篥と竜笛の旋律に合わせて舞い、右舞では、舞人は向かって右の方から進み出て舞台に上がり、伴奏も左舞と異なり笙を通常は用いず、竜笛に代わり高麗笛(こまぶえ)を、鞨鼓に代わり三の鼓(さんのつつみ)を用い、絃楽器は使いません。三の鼓と太鼓のリズムに合わせて舞います。
また、現代雅楽曲として、芝祐靖(しばすけやす)氏作曲の「招杜羅紫苑」(しょうとらしおん)という曲が披露されました。ワシントンで演奏の折にはニューヨークタイムスにも報じられたそうです。
2枚前の写真で、一番手前で笙を吹いているのは宮田まゆみさんです。ご存じの通り、長野オリンピック開会式で君が代演奏をして、世界的にも有名な笙奏者です。記念にサインをいただきました。
- 宮田まゆみさんのサイン