相模国三ノ宮・比々多神社

本殿の御扉について

第46回衆議院議員総選挙が公示となり、16日の投開票に向けて12党による選挙戦が始まりました。

伊勢原駅前でも、候補者や応援弁士による街頭演説が展開され、選挙用のポスターも各陣営により一斉に掲示されました。

混迷する政局の中で、しっかりとした考えや熱意を有権者に伝え、誠実に実行していく政治家に、地域の明日、日本の未来を担って欲しいと思います。大切な一票は、有権者の良識が問われる一票でもあります。

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さて、紅葉の向こうには、社殿の一部、拝殿(はいでん)が見えます。(画像)

拝殿は殿舎の入口で拝むところ、その奥に弊殿(へいでん)といわれる幣帛(へいはく)や神饌(しんせん)をお供えするところがあり、最も奥に神さまの鎮まる本殿(ほんでん)があります。

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本殿の正面には、厚みのある御扉(みとびら)があり、枢(くるる)というかまちの穴に落とし込んで扉を閉じる装置がついていて、御鑰(みかぎ)を用いて引き上げる仕組みになっています。

また、その正面に御錠(みじょう)といわれる、いわゆる錠前(じょうまえ)が取り付けられ、御匙(みひ)で解いて開きます。

本殿の御扉を開くのは、大祭及び一社の故実によるものと規定されています。(当社では祈年祭・例祭・国府祭・正祭・酒祭・新穀勤労感謝祭)

祭典の中で御扉開閉を行うのは、神社の神職の中でも最も上位である宮司の役目であり、次席の禰宜が周囲を戒める先払い「警蹕」(けいひつ)を唱える(「おおーおおーおおー」)間に、いとも厳かに執り行われます。

下の画像は江戸時代の末期、甲子(かっし・きのえね)革令(*かくれい)により改元された元治(げんじ)元年(1864)仲秋銘の柄板です。これは御錠を解く御匙に付けて使われてきた大切なものです。

*革令~陰陽道(おんようどう)で甲子の年をいう。変乱が多いとされ、日本では改元される例が多かった

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現在では、防犯上の問題もあり殿舎の内外には、その他の装置も付けられています。

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