本日は勤労感謝の日。
祝日法には「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」とありますが、宮中では天皇陛下御自ら天神地祇に新穀をお供えし、親しくお召し上がりあそばされます。
当社では、全国津々浦々の神社と同様、新穀勤労感謝祭(新嘗祭)を大祭式で斎行いたしました。
生憎(あいにく)の雨模様となりましたが、責任役員、自治会長、総代が氏子の代表として参列されました。
白丁(はくちょう)には三ノ宮のご奉仕をいただきました。
直会(なおらい)では、宮司が神社の御神寶(ごしんぽう)についてお話をいたしました。
「昔はこの日を迎えるまで古米を食べていました。11月23日になって初めて、普段は台所で食べている食事を神棚のある茶の間に移し、家族揃って手を合わせ、そして新米をいただいた」という、自治会長からのありがたい温かいお話がありました。
直会後、年末年始のことについて総代会議を開きました。
本日は秋の実りに感謝するとともに、食の安全、食育にも関心をもつ機会にしたいものです。
衣食足りて礼節を知るといいますが、国民の3%にも満たない農家が食を支える現状、農家の高齢化と後継ぎの問題、TPPのことなど、農業を取り巻く環境は厳しい状況にあります。
瑞穂(みずほ)の国の自給率が50%ぐらいまで引き上がるよう、食の安定を願うところでもあります。