相模国三ノ宮・比々多神社

鍛冶屋まつり

今日は文化の日。祝日法では「自由と平和を愛し、文化をすすめる。」とありますが、戦前は「明治節」として知られる明治天皇のお誕生日。そして、今年は明治天皇御生誕160年の佳節を迎えました。

日本の近代化を強く推し進めた明治という時代に思いを馳せ、その中心を担われた明治天皇を追慕することこそこの日の意義はあります。

明治天皇御製   あさみどり澄みわたりたる大空の広きをおのが心ともがな

また、皇居では文化勲章の授与式が行われました。

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本日の境内は、七五三参りで華やかな雰囲気となりました。明日の日曜日は多くの人たちで賑わうことでしょう。

さて、金属加工業を営む工場で鍛冶屋(かじや)まつりが行われました。

稲荷神をおまつりする京都・伏見稲荷大社では、11月8日に火焚祭(ひたきさい)を斎行いたしますが、この頃合いに各地の工場などで行われるのがこのおまつりです。

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工場の一隅を暫(しば)し祭場として設え、製鉄・鍛冶の守護神をお迎えして社業の安全と発展を祈りました。

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古くから「鞴祭」(ふいごまつり)や「蹈鞴祭」(たたらまつり)といわれますが、火を起こす送風装置を「ふきかわ」「たたら」「ふいご」などといいます。

守護神の依代(よりしろ)は38体を数える

重ねられた守護神の依代(よりしろ)

毎年このおまつりの度に、神さまの依代(よりしろ)を新たに奉製されていますが、その数は38にも及んでいるとのことでした。

会社の歴史とともに受け継ぎ伝える金工(きんこう)の技とその心に、ただ感動するばかりでした。

工場の安全と発展をお祈り申し上げます

祭典後に

鍛冶屋まつりにお供えした蜜柑(みかん)をいただくと風邪をひかないともいわれています。

社長さんや工場長さんは、この一年間を様々に振り返り、感謝の念を表していました。心新たに、更なる一年の安全と発展をお祈り申し上げます。

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