相模国三ノ宮・比々多神社

重陽の長養の願い

本日は、陽数とされる奇数の極、九が2つ重なる「重陽」(ちょうよう)として大変目出度い日です。また「重九」(ちょうく)、「菊の節句」ともいわれます。そして、正月七日、三月三日、五月五日、七月七日とともに「五節句」(ごせっく)の一つです。

初宮参り 心身長養を願う親心です

初宮参り 心身長養を願う親心です

中国から平安の頃に伝わり、宮中儀礼として「重陽の宴」(えん)が催されました。これは菊花を浮かべて酒を酌みかわし、長寿を祝い詩歌をつくる公的な行事でした。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

『枕草子』には、「菊の着せ綿」といって、前日の八日に菊を真綿で覆い、九日の朝露で濡れた真綿で顔を拭うと、若さと長寿がもたらされるとされていました。

一方、民間では陰暦九月は収穫の月として、九のつく3度の日を「三九日」(さんくにち=東北、みくにち;中部)などといって特別な意味合いもあります。

暑さ寒さに負けずすくすくと

暑さ寒さに負けずすくすくと

重陽のこの日、境内は初宮詣での家族で賑わいました。

恵みへの感謝と心身の長養を願う親の気持ちです。

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