‘博物館’ カテゴリーのアーカイブ

行楽日和

2016年10月20日 木曜日

伊勢原市のストーリーを含む19件が、平成28年度の日本遺産に認定(4月25日)されました。

その構成文化財の一つとして、『広報いせはら』(10月15日号)に当社の記事が掲載されています。

広報いせはら

広報いせはら

さて、今日は都内から私立高校の保護者会や歴史の会・古文書の会などのバス参拝が続きました。

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汗ばむぐらいの陽気でしたが、絶好の行楽日和となりました。

日陰を利用して、神社の由緒や祭礼行事はもちろんのこと、注連縄(しめなわ)や俵(たわら)づくりなどについて縷々(るる)お話をさせて頂きました。

郷土博物館

郷土博物館

三之宮郷土博物館では、装飾大刀(そうしょくたち)や馬具、銅椀(どうわん)、銅鏡(どうきょう)などの展示品を、時間を掛けて熱心に見学されました。

きらきらし

2016年7月16日 土曜日

昨日で文月も折返し、月の真中の「月次祭」(つきなみさい)を執り行いました。

小雨混じりの空模様でしたが、大安吉日にあたり、午前中は出張祭儀などが重なりました。

環頭大刀単竜環把頭

金銅単竜環把頭(こんどうたんりゅうかんつかがしら)

さて、午後から自修館中等教育学校1年生6名が、フィールドワーク(ルポルタージュ学習)の訪問取材でやって来ました。

先ずは三之宮郷土博物館を見学、そして事前に申し出のあった「発掘物はどういう経緯で博物館にくるのか」「出土品から何がわかるか」「どのような種類の古墳が発見されているか」等の質疑に答えました。

古墳に納められた副葬品(ふくそうひん)は被葬者(ひそうしゃ)の階層を示すものであり、その中でも装飾大刀(そうしょくたち)は高い権威の象徴ともいえます。

金銀が施されたものは「きらきらし」という表現があてはまりますが、当時の金属製品の工房や流通、技術など、様々な想像力を掻き立ててくれます。

視察と調査

2016年6月27日 月曜日

今朝は車庫を新しく設けるお宅に、取り壊す既存の車庫や物置、伐採する立木、土留め工事のお祓いに伺いました。

ご夫妻とも敬神の念篤(あつ)く、2月に改修奉告祭を執り行ったお稲荷さんも立派に出来上がっていました。

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さて、本日は一之宮・寒川神社の神職・学芸員がお見えになり、三之宮郷土博物館の視察がありました。

「流鏑馬(やぶさめ)神事復興50年」の記念事業「企画展・馬と信仰」において、当館所蔵の「杏葉」(ぎょうよう)、「雲珠」(うず)、「鏡板」(かがみいた)などの馬具を、例祭(9月20日)前後の会期中貸し出し予定となっています。

また、大磯町教育委員会が主体となり、「相模國府祭」(さがみこうのまち)の調査事業を実施することになり、神奈川県立歴史博物館相模原市立博物館の学芸員が今後の調査の打ち合わせでお越しになりました。

長い歴史と伝統を有する神社ですが、祭礼を通した調査研究というのはとても重要な事であり、後世の頼りとなるものです。

文化教養

2016年6月3日 金曜日

6月ながら今朝は長野や東北で氷点下を観測し、当地でも早朝は肌寒さを覚えました。

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さて、今日は伊勢原市老人クラブ連合会の事業として「文化教養・史跡めぐり」が当社で開催されました。

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40名限定ということで、定員いっぱいで締め切られたそうですが、元気な高齢者は学ぶ意欲が高く、様々なご質問も頂きました。

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あっという間に予定の2時間が経過し、熱心な様子に当方も良い学習機会となりました。

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文化財マップ

2016年4月13日 水曜日

今日は文化財のご紹介です。

伊勢原市は神奈川県内でも2番目に文化財が多く、国指定重要文化財が11件、県指定重要文化財が14件、市指定文化財が36件あります。

また、国登録有形文化財が10件登録されています。

大山・日向・比々多地区にその殆どが集中していて、社寺を中心に長い歴史の中で守り伝えられてきました。

文化財マップ

文化財マップ

伊勢原市では、「伊勢原市歴史文化基本構想」に基づいた文化財の保護や活用とともに、その特性を生かしたまちづくりを進めています。

比々多神社並びに三之宮郷土博物館には、県指定の「うずらみか」を始め、市指定の「こま犬」、「登尾山古墳出土品」、「金銅単竜環把頭」、「尾根山古墳出土品」、「埒面古墳出土品」、「下谷戸縄文遺跡環状列石及住居跡」といった多くの文化財が保管・展示されています。

この度発行された「伊勢原市指定・登録文化財マップ」を持って、伊勢原の歴史や史跡を訪ねてみるのも面白いものです。

神無月の朔日

2015年10月1日 木曜日

神無月の朔日(ついたち)、午前中は例月参りや創業記念日の企業参拝、そして戌の日とあって安産祈願などのご祈願が続きました。

今日から祭儀に着装する装束も更衣(ころもがえ)となりました。

そして、常の如く月次祭を斎行し、皇室の御安泰と国家の繁栄、氏子・崇敬者の安全の祈りを捧げました。

社頭掲示 神無月

社頭掲示 神無月

午後には、厚木市の公民館事業でバスの団体参拝がありました。

冷たい雨が落ちる中でしたが、参拝後に三之宮郷土博物館や神輿殿の見学など、一時間余りを過ごされました。

古鏡27.10.10-11.23川崎市民ミュージアム(2面貸出)

川崎市民ミュージアムの企画展示「古鏡-その神秘の力-」(10/10-11/23)にあたり、登尾山(とおのやま)古墳・らちめん古墳出土の鏡2面を貸し出しすることになりました。

関心のある方は社務所に声をお掛けください。枚数に限りがありますが、先着で企画展示の招待券を差し上げます。

博物館のもつ意義

2015年7月10日 金曜日

9日も続いた雨が上がり、久しぶりにお天道さまが姿を現しました。

出張祭典では汗をたっぷりかいて祝詞を奏上しました。

さて、神奈川県博物館協会(昭和30年結成)の創立六十周年記念事業として発刊された『博物館の未来をさぐる』(東京堂出版)が到来しました。

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当協会には95の加盟館園が属していますが、三之宮郷土博物館(昭和28年設立)も「未来に向けて、わが館は」と題した館園紹介文が掲載されています。

kyoudo晴れ間が出たせいか、当館には朝から外国人訪問客や民俗資料の調査で大学生がやって来ました。

当館は身近な郷土博物館として教育普及の役割も担っています。インターネットの普及による社会変化やニーズもありますが、郷土の実物資料を見ることにより、創造を働かせ、読み取る能力が養えるよう、博物館のもつ意義を伝えていきたいと考えています。

遺跡巡り

2015年5月11日 月曜日

非常に強い台風6号の接近に伴い、雨風による被害が心配されますが、影響がないことを祈るところです。

さて、今年も公民館講座で小学校6年生3学級の児童がやって来ました。

伊勢原市文化財課職員の案内で、近隣の遺跡を巡り、三之宮郷土博物館を見学しました。

三之宮郷土博物館

三之宮郷土博物館

神奈川県内では、伊勢原市は鎌倉市に次いで文化財が多く、その大半が埋蔵文化財です。

新東名高速道路や幹線道路の建設工事に伴い、現在も発掘調査が行われていますが、三ノ宮周辺は遺跡群が最も多い地域です。

地域に住む子供たちには、郷土の歴史をしっかりと学び、視野を広げて欲しいと思います。

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「第28回まが玉祭」(5月16日・17日)では、文化財の特別公開(無料)を行いますので、どうぞこの機会にご覧ください。

また、「まが玉づくり体験」(道具代350円実費)は、毎年子供たちに人気のコーナーです。

考古資料

2015年2月20日 金曜日

昨日から伊勢原市中央公民館で公民館まつりが始まり、第28回考古資料展などを見学しました。

伊勢原市は県内では鎌倉市に続いて文化財が多く、その殆どが埋蔵文化財です。

新東名高速道路などの建設工事に伴い、現在発掘調査が進められていますが、来月3月14日には平成26年度遺跡調査報告会が行われます。

三之宮郷土博物館

三之宮郷土博物館

当社併設の三之宮郷土博物館は市内唯一の博物館として、神社周辺の遺跡などから発掘された考古資料を中心に、神社伝世品など約2000点を保管展示しています。

地域の財産

2015年2月9日 月曜日

三之宮郷土博物館の展示品を神奈川県立博物館の企画展 「 発掘された御仏と仏具 - 神奈川の古代・中世の仏教信仰 - 」(12月6日~1月18日)に出陳していましたが、本日神奈川県教育委員会から返却されました。

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遺跡展の図録を一部頂きましたが、仏教が我が国に広まる草創期の遺物として、当館所蔵の銅鋺が副葬品の中でも優品として紹介されています。

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今晩は比々多観光振興会の設立準備会が開かれましたが、地域のもつ歴史、文化、伝統などの財産を自然、風土、産業などともに広げ、観光振興と地域の発展を図っていく計画です。

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