相模国三ノ宮・比々多神社

発掘調査

比々多神社境内裏手の住居建設予定地で、発掘調査が行われているので、状況を見学に出掛けました。神社のすぐ裏は宮ノ前遺跡ですが、この調査地はそのすぐ上にあたり、宮ノ上遺跡の一部です。

寒の戻りの厳しい中、伊勢原市文化財課の諏訪間さん、立花さん、井出さんら6名で発掘調査を実施していました。

文化財課の方の説明では、大きな周溝については、決定的な遺物が出ていないのと、今回の調査では完全な形が把握出来ないため確定は出来ないものの、方形墳と考えられるようです。また、弥生時代の住居址は7メートルぐらいの比較的大きなものとのことでした。

方形墳と思われる周溝・奥が境内の杜

方形墳と思われる周溝・奥が境内の杜

発掘された縄文中後期の土器破片や黒曜石が脇にありました

発掘された縄文中後期の土器破片や黒曜石が脇にありました

 

弥生時代の住居址

弥生時代の住居址

この住居には何人ぐらいで生活をしていたのでしょうか?食事や生活の道具、気候や1日の過ごし方、家族構成など、今とは違う昔の暮らしぶりを考えるのも良い機会です。

敷石(しきいし) 右端が炉(ろ)

敷石(しきいし) 右端が炉(ろ)

ここ三ノ宮周辺は、縄文時代から地形的にも気候的にも生活に適した場所であり、集落の中心であったことが想像できます。

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