‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

正服の準備

2013年4月16日 火曜日

昨日は4月の折り返しとなる15日、常の如く「月次祭」(つきなみさい)を執行し、皇室の弥栄と国の繁栄、氏子崇敬者の安寧を願い上げました。

さて、いよいよ大祭(4月22日)まで一週間を切りました。

昨日は、大祭で着装する正服(せいふく)を装束箪笥(しょうぞくだんす)から出して、風を通しながら室内に干しました。

大祭で神職が身につける正服

大祭で神職が身につける正服

普段のご祈願では、狩衣(かりぎぬ)に差袴(さしこ=指袴)を着け、烏帽子(えぼし)姿です。

大祭式となると、指貫(さしぬき=奴袴 ぬばかま)という括緒(くくりお)の袴(はかま)に、単(ひとえ)、その上に袍(ほう)を着て、冠(かんむり)を被(かぶ)る「衣冠」(いかん)姿で神前奉仕に臨みます。

ikanまた、昨晩は3時間にわたる総代会議を行い、駐車場の確保や看板立て、祭典や行列奉仕の役割など、今後の具体的な準備について詳細な打ち合わせを行いました。

そして、露天商(西湘イベント組合)と念書を取り交わし、事故防止とともに境内の尊厳護持のため、清掃などの協力をお願いしました。

昨年は日曜日、一昨年は東日本大震災の直後ということもあり、出店が限られていましたが、今年は多くの出店で賑わいを増しそうです。

境内の植木市

境内の植木市

境内の杜には瑞々しい若葉が出てきました。「みどりの月間」(4月15日-5月14日)となりましたが、植木市を目当てにお参りの方も多いようです。

常若の精神

2013年4月10日 水曜日

今日は西よりの風にのって黄砂が飛来するようですが、花粉の飛散も多く、乾燥にも注意が必要なようです。

境内では八重桜が満開で、今晩は伊勢原ライオンズクラブで花見例会の開催となっています。

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また、新緑も徐々に青葉が美しくなってきました。ツツジ、ドウダンツツジ、ハナズオウ、ハナミズキなども綺麗に咲いています。

玄関に飾った蘭も花が開きました。

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新年度も始まり、各種企業や組織・団体、教育機関なども心新たに出発していると思います。

いよいよ伊勢の神宮では、20年に一度の式年遷宮(しきねんせんぐう)のクライマックス「遷御」(せんぎょ : 内宮10月2日・外宮10月5日)が行われ、新宮(にいみや)に神さまがお遷(うつ)りになりますが、「常若(とこわか)の精神」が類(たぐい)い稀(まれ)なる神事によって顕現(けんげん)されます。

「 かたじけなさに涙こぼるる 」 神社本庁発行

「 かたじけなさに涙こぼるる 」 神社本庁発行

何ごとの おはしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる 西行法師

家族葬について

2013年3月28日 木曜日

一昨日・昨日と神葬祭のご奉仕がありました。

近年よくある、いわゆる家族葬という葬儀です。

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通夜(通夜祭・遷霊祭)、告別式(葬場祭)はもちろんのこと、火葬祭、帰家祭、十日祭など、一連の流れは同じように行いますが、参列者が家族や近親者のみという形式です。

密葬も近しい人たちだけで行いますが、密葬ではあらためて本葬を行うところが異なります。

故人が高齢で知人が少ない、入院生活が長い、居住地と離れた場所、故人の希望、経費が抑えられるなど、様々な理由が挙げられます。

ゆっくりと向かい合ってお別れが出来る、経済的に楽、会葬者への気遣いが不要などの利点がある一方で、世間体が気になる、親族間の意志に差異が生じる、不義理になる、葬儀後の弔問対応など、後々まで問題がないように考える必要もあります。

近頃は小さな葬儀場も増えていて、ある意味社会的な流れでもあります。

小人数の葬儀であればこそ、命や死後観、先祖まつりについて、時間を掛けてお話する機会もあります。

追慕追遠の誠

2013年3月17日 日曜日

今日は彼岸入りです。当家でも彼岸に先立ち、奥津城(おくつき=お墓)の掃除を綺麗に終えました。

奥津城(おくつき) 

奥津城(おくつき) 

彼岸に前後して、昨日は三年祭、本日は一年祭及び祖霊祭のご奉仕がありました。

一年祭 御霊の平安をお祈り申し上げます

一年祭(自宅) 御霊の平安をお祈り申し上げます

神道では「春季霊祭」(しゅんきれいさい)といって、昼夜平分(へいぶん)となる春の最中(もなか)に、代々の祖先の御霊(みたま)に対して追慕(ついぼ)追遠(ついえん)の誠を捧げ、祖先の加護を祈ります。

「お父さん お母さん」は身近な神さま

2013年3月6日 水曜日

昨日は、「第38回中・平塚・伊勢原連合神社総代会研修会」が開催(箱根湯本・吉池)され、管内(大磯町・二宮町・平塚市・伊勢原市)37社から115名が参加しました。

当社は事務局として諸準備にあたり、神職・総代15名が出席となりました。

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昨年の相模中連合支部「神職研修会」(10月19日)同様、湯島天満宮権禰宜・小野善一郎先生による「日本を元気にする『古事記』のこころ」と題した講演会となりました。

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終始熱意のこもった話ぶりに、ほとんどの人たちが吸い込まれるように聞き入っていたのが印象的でした。

平安後期から鎌倉時代にかけて流行した「末法思想」(まっぽうしそう)に対抗するように、神さまの信仰を初めて言葉化した思想「伊勢神道」の存在と影響力を強調され、「神さまから授かった神性をもつ “ いのち ” を我欲我見によって傷つけてはならない」と説明されました。

日本人が海外から “ 自我の未発達 ” と見られているのは間違いで、風俗習慣の奥に隠れている “ こころ ” が大切であり、「先祖が自分のまわりに生きているという信仰が神道祭祀の根本で、この信仰を忘れるから慎みがなくなり、傲慢・不遜になる」と指摘されました。

参加者からは、「祖先崇拝の根底は仏教でなく神道にあるのが理解できた」「日本書紀は記録であり、古事記は信仰やこころのこもった伝承なのがわかった」「古事記のこころを教育に活かして欲しい」などといった意見が上がりました。

神代(かみよ)の昔の意(こころ)や事(こと)が忠実に伝えられ、今もなお私たちのこころに生きていることこそ重要であり、無限の先祖や神々の “ いのち ” につながる身近な神さまは “ お父さん・お母さん ” だということです。

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研修の成果でしょうか、懇親会は穏やかに笑みに満ちた和やかな時間となりました。

神葬祭詞の表現

2013年3月4日 月曜日

三寒四温とはよくいったもので、数日暖かいと思うと、また寒い日が続いています。週の半ばにはぐっと気温が上がるようで、体調管理には十分お気をつけください。

さて、昨晩・本日と神葬祭(しんそうさい)のご奉仕がありました。

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神職が奏上する「祝詞」(のりと)を、神葬祭では「祭詞」(さいし)といいます。

つまり、通夜祭詞(つやさいし)、遷霊祭詞(せんれいさいし)、葬場祭詞(そうじょうさいし)、火葬祭詞(かそうさいし)、帰家祭詞(きかさいし)、十日祭詞(とおかさいし)などです。

故人の生前の功績を称え、遺徳を偲ぶために「神葬祭詞」(しんそうさいし)を奏上しますが、古くは「誄」(るい)とか「誄詞」(るいし)といい、故人の生い立ちや職歴、人柄などを盛り込んで作文します。

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祝詞にはあまり用いませんが、神葬祭詞には和歌などに用いられる「枕詞」(まくらことば)や「序詞」(じょことば)など、比較的自由な発想と表現が許されています。

また、「花ならば散りてまた咲きくるものを」「言の葉に言ひ表すべくもあらねば」「こみ上ぐる涙を鎮めつつ」「常磐(ときは)に堅磐(かきは)に」など、語句を巧みに用いて表現する「比喩」(ひゆ)などの修辞法(しゅうじほう)も特有の技法です。

あしひきの八つ峰(を)の雉(きぎし)鳴きとよむ朝明(あさけ)の霞(かすみ)見れば悲しも

『万葉集』大伴家持

神のふところのうち

2013年2月19日 火曜日

昨日は、冷たい氷も解けて水となり、雪も雨に変わるという「雨水」(うすい)でしたが、今日は当地では珍しい雪が降りました。

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昨晩の神葬祭「通夜祭」「遷霊祭」に続いて、今日は「葬場祭」「火葬祭」のご奉仕となりました。

祭詞では「昨日今日と偲ぶ涙雨の・・・」と作文しましたが、不思議なものでいつの間にか雪に変わりました。

儀式は一定の規則に従って作法を行い、それによって形が整いますが、一方で遺族の心に寄り添った気持ちも大切です。

悲しみや不幸を浄化するのがおまつりであり、やがては子孫をご守護くださる祖霊となるための吉化ともいえます。

生まれこぬさきも生れて住める世も死にても神のふところのうち 橘三喜(たちばなみつよし)

葬儀の舗設

2013年2月14日 木曜日

冴(さ)え返る寒さというのでしょうか。余寒の厳しい日となっています。

三日月は反るぞ寒さは冴えかへる 一茶

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昨晩は暗闇に三日月が綺麗に浮かぶ中、神葬祭のご奉仕がありました。

葬儀には、忌色(いみじき)といって凶事に用いる鈍色(にびいろ=濃いねずみ色)の装束を着装します。

これは悲哀を表す色目で、昔から喪服に用いられたものです。

神葬祭の準備

神葬祭の準備

通常の葬儀では、柩は首部を北枕、もしくは上位(向かって右)に向けて安置し、その手前に祭壇を設け、遺影を飾り、神饌(しんせん=お供えもの)を供え、灯明を立て、注連縄(しめなわ)を引き廻らし、旗や榊、花などで忌垣(いみがき)をつくります。

しかしながら、場合によっては斎場の都合などでままならないこともあり、複雑な気持ちですが、誠意をもっておつとめするようにいたします。

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誄歌(しのびうた)

しづかなる境(さかい)に行(ゆ)きてしづまらむ暫(しば)しをここに魂(たま)より来たる  折口信夫

日本の誕生日

2013年2月11日 月曜日

今日は国民の祝日で「建国記念の日」。いわば日本の誕生日です。

国民の祝日に関する法律(祝日法)には「建国をしのび、国を愛する心を養う」と明文化されています。

全国の神社では「紀元祭」(きげんさい)を中祭(ちゅうさい)として執り行い、神武天皇建国の鴻業(こうぎょう=大きな事業)を仰ぎ、いよいよ民族の自覚を深め愛国の意識を新たにし、以て皇運の隆昌と国威の発展とを神々に祈り上げます。

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戦前は「紀元節」として親しまれていましたが、戦後一旦廃止。その後多くの国民の声により、昭和41(1966)年にあらためて国民の祝日に加えられました。

『日本書紀』には、「辛酉(かのととり)年春正月、庚辰(かのえたつ)朔(ついたち)、天皇(すめらみこと)橿原宮(かしはらのみや)に即帝位(あまつひつぎしろしめす)」とあります。

神日本磐余彦火火出見天皇(かむやまといはれひこほほでみのすめらみこと)、つまり神武天皇(じんむてんのう)が大和国(やまとのくに:現在の奈良)の橿原の宮に初代天皇として即位されました。

これを太陽暦に換算すると、紀元前660年2月11日にあたり、今年は皇紀(こうき)2673年となります。

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社務のため出掛けることは叶いませんでしたが、日本の建国を祝う会(神社本庁内)主催による奉祝中央式典(渋谷公会堂)及び奉祝パレード(原宿表参道~明治神宮)が、今年も盛大に実施されました。

また、神奈川では奉祝式典及び記念講演(宮崎正弘氏)が神奈川県民ホールで開催されました。

もちろん、全国の各地でもお祝いの行事が行われています。

2.11

明治天皇御製 橿原の宮のおきてにもとづきてわが日本(ひのもと)の国をたもたむ

節切りの新年

2013年1月27日 日曜日

今日は「あっぱれ!KANAGAWA大行進」(テレビ神奈川)の放送(昨晩)を見たという方からの電話の問い合わせや、その効果で多くのお参りがありました。

おみくじを読むシーン 

デビット伊藤さんとアナウンサーの三崎さん 

また、相模国の歴史探訪で、東京から国府祭類社めぐりのバスツアーやボーイスカウトのウォーキング、御朱印をもとめる人たちなどで、終日賑わう日曜日となりました。

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新年を迎えてから、初詣、初卯(はつう)、書き初め、初夢、初荷(はつに)、初巳(初弁天)、初水天宮、消防出初式(でぞめしき)、初薬師、初亥(はつい)、初えびす、初子(はつね)、初金比羅(はつこんぴら)、初虚空蔵(はつこくうぞう)、初観音、初大師、初地蔵、初愛宕(はつあたご)、初天神(はつてんじん)、初三宝荒神(はつさんぽうこうじん)、初不動、初大黒・・・と、暦の行事覧には〝初〟の語が数多く出てきました。

1月も残り4日となりましたが、多くの暦では「節切り」といって、立春(今年は2月4日)から啓蟄(けいちつ;今年は3月5日)までを正月とする日取り法(撰日法)で暦注(れきちゅう)を決めています。

因みに、俳句の季語の分類の仕方も節切りによるものです。

厄祓いの年齢(厄年表)は、生まれ年で捉えますが、節分までを前年・立春から新年として考えるのもこれに基づく考えです。

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