‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

厄年のお祓い

2013年1月8日 火曜日

今日から学校が始まった関係で、高校生や大学生の臨時巫女も居なくなり、少し寂しい気がいたします。

本日も業務の始まった会社や法人、財団などの年頭安全祈願祭が続きましたが、その合間に個人の祈祷がありました。

奉納の木瓜 ( ぼけ )

奉納の木瓜 ( ぼけ )

この時期の祈祷(個人)では、家内安全・厄除開運・身体健全・合格・交通安全・病気平癒などが多いですが、今日のブログでは「厄年」について記してみたいと思います。

厄年(やくどし)は、災難をこうむる恐ろしい時期というよりは、精神的・社会的・生理的・身体的に転換を迎える時期であり、忌(い)み慎むべき「年祝」(としいわい)として行われてきました。

厄年の年齢は、男性25歳・42歳・61歳、女性19歳・33歳・37歳がこれにあたります。また、その前後を「前厄」(まえやく)・「後厄」(あとやく)といい、男性42歳・女性33歳が「大厄」(*たいやく)とされます。

(*「しに」「さんざん」の語呂から)

奉納の百合 ( ゆり )

奉納の百合 ( ゆり )

古来、日本人は迷信として軽視することなく、人生の転換期に達したことを認知して、更なる飛躍がもたらされることを願い、慎みの中にも精進を重ねて、生成発展を続けてきたものです。

この節目にあたり、ご神意(しんい)をいただいて、「清く明るく正しく」それぞれの本業に努め、蘇(よみがえ)りの機会にしたいものです。

年齢の数え方は、「数え年」(満年齢に1歳加える・誕生前なら2歳加える)になりますが、これはお正月に歳神(としがみ)さまを迎えて、一年の始まりとしたことに由来します。ですから、厄祓を行う時期は、旧暦の正月前に行うのが多いのです。

平成25年厄年表はこちらをご覧ください。

JAいせはら1月号 石像( 巳 )が掲載

JAいせはら1月号 石像( 巳 )が掲載

仕事納めの安全祈願

2012年12月28日 金曜日

日めくりの暦も残り3枚となりました。

ここ数日、家庭や会社の神棚におまつりする御神札(神宮大麻・氏神さま・年神さま・荒神さま)を受けに来られる方が途切れなく続いています。

29日は “ 二重の苦しみ ” につながるとか、大晦日(おおみそか)は “ 一夜飾り ” となることから、今日28日または30日に新しい御神札をおまつりしたり、門松を設けるのが昔からの習わしです。

大掃除を済まされた方が多いと思われますが、神棚のお掃除もきちんとして、家庭のまつりの支度も調えて欲しいと思います。

年神(歳神)さまも各家庭にやってくる準備をしている頃ではないでしょうか。(笑)

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さて、境内回りも植木屋さんが数日間入ったお蔭で、すっきりと綺麗になりました。

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その高所作業車をお借りして、ご神前の鈴緒も真新しいものに掛け替えました。参拝の皆さまには清々しい気持ちでお参りいただけるものと思います。

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官庁御用納めとなりましたが、金曜日とも重なって、今日で仕事納め、正月休みに入る企業もあるようです。

社頭や出張祭儀では、今年一年の感謝と更なる安全を願う祈願祭のご奉仕をいたしました。

工場で厄災除祈願祭

安全祈願祭(工場)

新たな気持ちで新年を迎え、更に仕事が充実、発展がもたらされますようお祈り申し上げます。

初詣を前に作法について

2012年12月27日 木曜日

新年にお宮にお参りするのは、日本の古き良き伝統であり、日本人のもっとも日本人らしい姿といえます。

新たな思いで鳥居をくぐり、寒さの中を手水で心身を清め、参道を進んでご神前に額づく様子は、言葉では言い尽くせないほど美しいものです。

本日は初詣の前に、意外と知っているようで知らない作法についてご説明いたします。

左手→右手→口の順ですすぎます

左手→右手→口の順ですすぎます

最初に、手水の作法をご案内いたします。

先ず、右手で柄杓(ひしゃく)を取り、左手をすすぎます。次に左手に持ち替えて右手をすすぎます。そして、左手に水を注ぎ口をすすぎます。もう一度左手をすすぎ、最後に柄杓の柄(え)の部分を流します。

注意点は、1回に汲(く)んだ量で行うこと、柄杓に直接口を付けないこと、元にあった以上に整えて柄杓を置くことです。もちろん、手荷物などは一度置いてから行うことが大切です。

手水鉢には「心洗」と彫られていますが、参拝前に心身ともに清めて、心を整えることが重要です。

左手→柄杓

左手をすすぎ、柄杓の柄を流す

次に、言わずと知れた参拝の作法です。

先ず、ご神前に止立(しりつ)といって、静かに立ち止まり、姿勢を正します。軽く会釈程度のお辞儀(おじぎ)をして、お賽銭をお供えします。鈴緒を数度振りながら鳴らして、もう一度姿勢を整えます。

sanpai 1次に、2回深くゆっくりとお辞儀をします。肩幅程度に両手を開き、2回拍手をします。もう一度深くゆっくりとお辞儀をします。

これが二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)という作法です。

拍手の前に右手を少し手前にずらす

拍手の前に右手を少し手前にずらす

「お願いをするのはどのタイミングですか?」とよく聞かれますが、鈴を鳴らす間、または2拍手の後が宜しいかと思います。

sanpai 3拍手の際は、先ず手を合わせ、右手を一節手前に引いてずらし、胸の高さ程度で肩幅ぐらい手を開いて拍手をします。最後に、ずれている右手を左手に合わせるというのが正式な作法です。

形を整えることで心も整えられます。心と形は表裏一体のものです。

さて、お参りを済ませた後は、参道脇の神酒所(みきしょ)において、巫女(みこ)の振る舞う「御神酒」(特別限定酒)を召し上がってください。これは神さまの “ 恩頼 ” (みたまのふゆ)といって「力」や「恵み」です。まねごとでも結構ですので、口元へお運びください。

※尚、運転の方はお控えくださいますようお願いいたします

ここで、正月参拝者限定の「開運御守」を授与(無料頒布)いたします。一年間、お財布やかばんなどに携行してください。

巳のお話

2012年12月26日 水曜日

昨日、例年のように干支(えと)の絵画がやってきました。

石井行氏(藤沢市)によるもので、拝殿に一年間掲げさせていただきます。

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明年は平成25年、癸巳(みずのとみ)歳、皇紀2673年(初代・神武天皇御即位を元年とする日本の紀年法)、西暦2013年です。

昭和以来88年、大正以来102年、明治以来146年となります。

「癸巳」は六十干支の30番目、「癸」は十干の10番目で、水の弟です。「巳」は十二支の6番目で、動物では蛇(へび=古称・へみ)が充てられています。(*十干十二支について

上巳(じょうし=五節句の一・桃の節句)のように、「巳」は本来は「し」と読み、頭と体ができかけた胎児を描いた象形文字です。「已(や)む」という意味があり、草木の生長が極限に達して次の命が育まれる意をもつようです。

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ギリシア神話やグリム童話と同様、日本では古くから蛇や馬、猿、犬、河童(かっぱ)など、〝 異類婚 〟(いるいこん)の昔話や説話、民話が残されています。

中でも、蛇と人間との婚姻譚(こんいんたん)として「蛇女房」(へびにょうぼう)や「蛇婿入り」(へびむこいり)などがよく知られています。

また、『古事記』『日本書紀』に描かれた素戔嗚尊(すさのおのみこと)による八岐大蛇(やまたのおろち)退治の神話はあまりにも有名です。尊が助けた奇稲田姫(くしいなだひめ)や簸之川(ひのかわ)との関係から農耕や治水の象徴ともいえます。

大物主神(おおものぬしのかみ)の神話には、「御諸山」(みもろやま)、「美和山」(みわやま)と記される奈良盆地の青垣山(あおがきやま)・三輪山(みわやま)に鎮まる神さまと蛇の関係が描かれています。

弁天さまや蛇神信仰には、水や農耕との深い結びつきがあり、白蛇と財運などの関わりについても風習として残っています。

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神・社・杜・祈・祷・礼・祝・祠・祇・祖・祓・禰・禊などの示偏(しめすへん)の文字は、神や祭りと関わりのある字を形成していますが、祀り(まつり)の「祀」は、まさに興味深いところです。

蛇は私たちの生活では身近な存在で、恐ろしい、不気味なものですが、一方で先人たちが生み出した霊性の高い存在として、畏敬(いけい)の念を抱くことの大切さを示唆してくれるものではないでしょうか。

竹へび(大山の郷土玩具)意匠の記念切手 

竹へび(伊勢原市大山の郷土玩具)意匠の記念切手 

何度も脱皮を繰り返すことから復活と再生の象徴ともいえる蛇の生命力にあやかりたいところです。

天保の社伝記を読む

2012年12月10日 月曜日

本日も強い寒気が居座り、日本海側を中心に大雪となりました。

当地でも冷え込みが強まりました。空気が乾燥しているので、火の取り扱いには十分に気を配りたいと思います。

毎年1月26日は「文化財防火デー」ですが、明年(平成25年)は土曜日にあたるため、前日の25日(金)に当社で放水訓練や消火訓練が行われる予定です。

(参考 昨年の当社ブログ -  昨年のタウンニュース記事 - 当社の文化財

本日は、箱根神社の職員さんが、12月21日から開催予定の特別企画展「おみくじの信仰と歴史」に、当社蔵の「おみくじ」を展示するため来社されました。県内でもおみくじの版木が残っている例はほとんどないとのことで、あらためてその貴重さを認識いたしました。

戦火や火災などにより、古い文書や文化遺産が失われた例はよく耳にしますが、当社には天保5甲午年(1835)7月の社伝記が残されています。

天保の社伝記

天保の社伝記

その内容は御祭神、由緒、神宝、祭礼、地名など29頁にわたるもので、絵図も記されています。

境内及び周辺図

境内及び周辺図

その一部をご紹介いたしますが、4頁には「建久壬子3年(1192)8月9日早旦源頼朝郷御台所御産気・・・当国大社奉神馬・・・三宮冠大明神・・・神宮供僧御祈祷・・・」とあり、時の征夷大将軍である源頼朝公の妻・政子が産気づき、当国の大社(当社は三宮冠大明神として記載)に神馬を奉納し、神官が祈祷を修し、無事男子である実朝公を出産した旨が記されています。

15日(土)は、安産吉日の戌の日ですが、由緒の通り「丹精」(真心)を以て祈祷につとめたいと思います。

当国大社に神馬を奉る

当国大社に神馬を奉る

本殿の御扉について

2012年12月4日 火曜日

第46回衆議院議員総選挙が公示となり、16日の投開票に向けて12党による選挙戦が始まりました。

伊勢原駅前でも、候補者や応援弁士による街頭演説が展開され、選挙用のポスターも各陣営により一斉に掲示されました。

混迷する政局の中で、しっかりとした考えや熱意を有権者に伝え、誠実に実行していく政治家に、地域の明日、日本の未来を担って欲しいと思います。大切な一票は、有権者の良識が問われる一票でもあります。

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さて、紅葉の向こうには、社殿の一部、拝殿(はいでん)が見えます。(画像)

拝殿は殿舎の入口で拝むところ、その奥に弊殿(へいでん)といわれる幣帛(へいはく)や神饌(しんせん)をお供えするところがあり、最も奥に神さまの鎮まる本殿(ほんでん)があります。

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本殿の正面には、厚みのある御扉(みとびら)があり、枢(くるる)というかまちの穴に落とし込んで扉を閉じる装置がついていて、御鑰(みかぎ)を用いて引き上げる仕組みになっています。

また、その正面に御錠(みじょう)といわれる、いわゆる錠前(じょうまえ)が取り付けられ、御匙(みひ)で解いて開きます。

本殿の御扉を開くのは、大祭及び一社の故実によるものと規定されています。(当社では祈年祭・例祭・国府祭・正祭・酒祭・新穀勤労感謝祭)

祭典の中で御扉開閉を行うのは、神社の神職の中でも最も上位である宮司の役目であり、次席の禰宜が周囲を戒める先払い「警蹕」(けいひつ)を唱える(「おおーおおーおおー」)間に、いとも厳かに執り行われます。

下の画像は江戸時代の末期、甲子(かっし・きのえね)革令(*かくれい)により改元された元治(げんじ)元年(1864)仲秋銘の柄板です。これは御錠を解く御匙に付けて使われてきた大切なものです。

*革令~陰陽道(おんようどう)で甲子の年をいう。変乱が多いとされ、日本では改元される例が多かった

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現在では、防犯上の問題もあり殿舎の内外には、その他の装置も付けられています。

禱る

2012年11月28日 水曜日

今日も落ち葉は止まりません。境内清掃に2時間を費やし、御蔭様で体も温まりました。

紅葉の後方、欅(けやき)の葉っぱももう少し

手水舎横の紅葉

本日、第34回世界連邦平和促進全国宗教者・信仰者鎌倉大会が、「歴史に学ぶ」-先人の叡智を未来につなぐ-という大会テーマのもと、鶴岡八幡宮において開催されました。

県内からも神職が多数参加、当社からは権禰宜が1名出席いたしました。

震災からの復興には、宗教・宗派を超えた〝祈り〟が大切であり、私たちの使命の一つがそこにあります。

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「祈る・禱る」を辞書(広辞苑)で調べると、イは斎、神聖の意。ノルは告るの意。

①神や仏の名を呼び、幸いを請(こ)い願う。祈願する。

②心から望む。希望する。念ずる。

・・・などとあります。

神社では、「祈り」というと、祈祷や祈願、祈念などの言葉が出てきますが、広義では「祭り」そのものをいいます。

2月17日に「祈年祭」(きねんさい・としごいのまつり)という五穀豊穣を祈るおまつりを斎行いたしますが、年(とし)は穀物をいい、天神地祇(あまつかみくにつかみに)に祈ります。

天(あめ)に坐(ま)す神、地(つち)に坐す神を祈禱(いの)り奉(まつ)り

『続日本紀』宣命(せんみょう)

畏れと恵み

2012年11月24日 土曜日

朝のうちは予報と異なり雨が降りましたが、人が出てくる頃合いには上がりました。

終日、初宮・七五三などの家族連れのお参りがありましたが、「湘南ふじさわウオーキング協会」「江戸の歴史研究会」など、諸団体で境内は賑わいました。

ウオーキングの人で賑わう社頭

ウオーキングの人で賑わう社頭

お宮周辺の里山では、蜜柑が彩りを放っています。果樹組合の皆さんにとってはいよいよ繁忙期です。

鈴生りの蜜柑

鈴生りの蜜柑

今日は、早い時間帯の地鎮祭は雨儀となりましたが、「雨降って地固まる」「お清めの雨」「厳かな雰囲気となり」といった表現を、よく挨拶の中で用います。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

民間信仰では、氏神、産土神(うぶすながみ)、山の神、海の神、田の神、家の神、火の神、竈神(かまどがみ)、風の神など多くの諸神がありますが、農耕民族である私たちにとって、水神は重要な神さまの一つです。

井戸埋清祓

井戸埋清祓

水神は水田や用水堰(せき)、滝や井戸、泉や水汲(く)み場などにまつられていますが、井戸埋めの際には、神迎えして神事を執り行います。

水神の象徴として、河童(かっぱ)や蛇(へび)、竜(りゅう)などが上げられますが、害をもたらす畏(おそ)れと福をもたらす恵みとして、とらえることができます。

干支のかわらけ

干支のかわらけ

当社では、ご祈祷や出張祭儀の折りに、その年の干支(えと)のかわらけを授与していますが、辰もあと1ヶ月少々となりました。

明治天皇御製  器には したがひながら いはがねも とほすは水の 力なりけり

砥石

2012年11月22日 木曜日

本日、小学校6年生の授業の合間に、講師をつとめる門田氏・藤本氏が三之宮郷土博物館を訪れました。

両氏は地質学の調査研究をしていて、当館にある砥石に興味を抱いていました。

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この辺りでは、丹沢の「戸川砥」(とかわと)が天然の秦野産砥石として有名です。

砥石は刃物などを研ぎ磨く石ですが、その材質で荒砥(あらと)・中砥・仕上砥といいます。

当館収蔵の砥石

当館収蔵の砥石

『日本書紀』には、鏡作部(かがみつくりべ=鏡作りを世襲していた品部)の遠祖である天糠戸(あまのあらと)という神名が出ています。糠戸は荒砥のことです。

当館所蔵の石

当館所蔵 管玉の原石 

まが玉祭(5月第3土・日)では、教育委員会や歴史アドバイザーの協力を得て、まが玉づくり体験を実施していますが、遙か昔の人たちが研いで磨く技術を学ぶことができます。

名付けの祝い

2012年11月16日 金曜日

本日発行のタウンニュース伊勢原版に酒祭(11月8日)の記事が掲載(web版)されました。

タウンニュース伊勢原版

タウンニュース伊勢原版

本日も山王幼稚園の園児がやって来ました。今日は一番小さな年少さんでしたが、規律の正しさに驚きました。

山王幼稚園の園児 年少さん

山王幼稚園の園児 年少さん

さて、赤ちゃんを授かった親御さんから命名の依頼がありました。

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民法では生後14日以内に出生届けをすることになっていますので、それまでに決まれば良いことですが、生まれてきた子供の命名は「名付け祝い」といって、地方による違いはあるものの、生後7日目の「お七夜」(しちや)に行うところが多いです。

「名が無い間に雷に遭うと耳が不自由になる」(福岡)、「一週間名が無いと口が利けなくなる」(熊本)、「名が無い間に地震があると不祥事がある」(千葉)などの言い伝えがあり、昔は子供が誕生しても無事に育つかどうかという不安もあって、生後の早い時期に命名をすることによって、新しい命の誕生を祝ったのです。

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名前が決まると、奉書(ほうしょ)や命名書などの紙に書いて、神棚に供えたり床の間に貼って節目の祝いをします。

名付けによって身体に霊魂が宿り、人格も備わると考えられています。

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命名は生命学に基づく五格(天格・人格・地格・総格・外格)による吉凶、読みや音の響き、姓名のバランス、どんな子に育って欲しいかなど、子供の末永い幸せを祈るものです。

命名についてのご相談はお気軽にお尋ねください。