‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

服忌の心得

2013年12月24日 火曜日

本日は境内各所に、御神札授与所(おふだじゅよしょ)・神酒所(みきしょ)・受付・祈祷(きとう)待合所・古札納所(ふるふだおさめしょ)など、テントを設営して参拝者の受け入れ準備をしました。

社務所では、元旦祈祷や正月祈祷のお神札書きがようやく峠を越えました。

手水舎の竹も新しく

手水舎の竹も新しく

この数日、問い合わせの電話が数多くありますが、その中で「不幸があったのですが初詣は、、、」「お神札を申し込んだ後に不幸があって、、、」など、身内に不幸があった方が、お参りやお神札のおまつりの仕方などについて質問を寄せられます。

故人を偲んで生前の恩に礼を尽くす、あるいは不幸を乗り越えて正常な生活に戻る一定の期間を「服忌」(ぶっき)といい、単に “ 日がかり ” “ 喪(も)がかかる ” などともいいます。

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服忌の期間は、(イ)父母・夫・妻・子で50日、(ロ)祖父母・孫・兄弟姉妹で30日、(ハ)曽(そう)祖父母・曾(ひ)孫・甥姪(おいめい)・伯父伯母(おじおば)で10日、(ニ)その他親族で3日、(ホ)特に親しい友人知己(ちき)で2日というのが目安で、配偶者の場合には1項ずつ繰り下がります。

上記の期間を過ぎれば、神社参拝や地域の祭礼行事への参加、結婚式や人生儀礼の出席、神棚のおまつりの再開などが行えます。

服忌中に新年のお神札の頒布(はんぷ)があった場合でも、その期間が過ぎてから神社から授かることができます。

詳細はこちらをご覧ください。

神奈川県神社庁「服忌のこころえ

疫病神を防ぐ

2013年12月18日 水曜日

北島三郎さんの「まつり」という歌に「 山の神 ~ ♪ 海の神 ~ ♪ 今年も本当にありがとう ・・・ 」とありますが、今年を振り返りながら色々なことに感謝をこめる季節となりました。

さて、今日は土地区画整理事業(平塚市真田・北金目)による造成工事のため、仮の引っ越しをしていた道祖神(どうそじん)さんが、4年ぶりに正式なところに遷(うつ)ることとなり、お祓いに伺いました。

冒頭の山の神・海の神ではありませんが、神社にまつられている神さまとは別に、民間信仰の神さまとしての道祖神は、疫病神(やくびょうがみ)の侵入を防ぎ、旅行安全や縁結び、夫婦円満、子孫繁栄をもたらしてくれるものと信じられてきました。

大久保 道祖神

大久保道祖神

村境や辻(つじ)、峠(とうげ)などに、男女二体の双体像(そうたいぞう)や石碑だけのもの、「道祖神」「塞神」(さえのかみ)と記したものなどがあります。

具体的には八衢比古(やちまたひこ)、八衢比売(やちまたひめ)、久那斗(くなど)という三神に対して行うおまつりで、古くは毎年6月・12月の両度、京の都に疫神(えきじん)が入り込まないように、四隅の道上で行われた「道饗祭」(みちあえのまつり)の信仰があります。

流行語大賞の〝 お ・ も ・ て ・ な ・ し 〟 ではありませんが、しばし神さまをお迎えして、あらましをお伝えして、更なるご加護を祈りました。

どんど焼き(1月14日)における、笑顔あふれる子供たちの姿が思い浮かびます。

夫婦円満と子孫繁栄

2013年12月15日 日曜日

今日の境内では、初宮詣りを始め、人生儀礼のお参りが目立ちました。

その中でも重要な慶事が結婚式です。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

「三三九度」(さんさんくど)の酒盃(しゅはい)を取り交わす儀式は厳粛(げんしゅく)極まりないものです。

一の盃(いちのさかずき)を新郎・新婦・新郎、二の盃を新婦・新郎・新婦、三の盃を新郎・新婦・新郎と、鄭重(ていちょう)に九度の酌(く)み交わしを行う様はとても厳かで、固唾(かたず)を飲んで見つめる親御さんはもちろんのこと、見守る親族の姿にも表れます。

神さまのお酒をいただき、夫婦の円満と子孫繁栄を願う儀式でもあります。

参進の儀

参進の儀

夕方には、来春挙式予定のお二人が結婚式の申込みに来られました。

本日の結婚式では、「スーパーニュース」(フジテレビ)の特集企画「ままも族」の撮影があり、後日(年内)放映が予定されています。

清々しい気持ちで新年を

2013年12月14日 土曜日

本日は南金目神社(平塚市南金目)と熊野神社(平塚市千須谷)において、新穀勤労感謝祭(新嘗祭)並びに神宮大麻頒布式及び大祓行事を執り行いました。

明日の神明社(伊勢原市上平間)を以て、所管社の年内祭事は全て修めることができます。

当社の所管社の関係では、氏子総代さんを通して、神棚におまつりする新年の御神札をお頒(わか)ちしています。

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神棚には、お伊勢さんの「神宮大麻」(じんぐうたいま)を中心にして、「氏神さま」(うじがみさま)、「歳神さま」(としがみさま)の御神札をおまつりします。また、台所の神さま「荒神さま」(こうじんさま)も一式にして神社で頒布(はんぷ)しています。

各社の御神札

各社の御神札

年末に向けて家庭や会社の大掃除をする折りには、神棚もしっかりと綺麗にして、新しい御神札をおまつりのうえ、清々しい気持ちで新年を迎えましょう。

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家庭のまつりについてわからないことは、どうぞ神社にお尋ねください。

電話 0463-95-3237  メール hibita@athena.ocn.ne.jp

祖霊は守護神

2013年11月25日 月曜日

昨日は3年前にお隠れになられた方の祖先のまつり「三年祭」のご奉仕がありました。

一定の年忌(ねんき)で行われる祖霊祭(それいさい)で、一般的に「年祭」(ねんさい)という言い方をします。

満年数で行うことが多く、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭など、自宅の祖霊舎(それいしゃ=御霊舎(みたまや))や奥津(都)城(おくつき=墓所)で行います。

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神道では人は神さま(祖先)から生まれ、神さまの御許(みもと)へ帰ってゆくので、人の死を「帰幽」(きゆう)といいます。

幽は「幽世」(かくりよ=隠世)をさし、一般的にはあの世、黄泉(よみ)の国などともいいます。

その反対が「現世」(うつしよ・げんせ)であり、この世です。

その御霊(みたま)は祖霊となって一家の守護神となるわけです。

日々の営み、家業も総て祖霊の加護によることを心に銘じ、その高恩に感謝し、祭祀を行うのが日本人の生き方であり、祖霊崇拝の信仰です。

安全堅固であるよう

2013年11月13日 水曜日

風邪の備えやインフルエンザの予防接種は大丈夫でしょうか。

今朝は風が冷たく、外出にはコートや手袋などの防寒対策が必要な陽気となりました。

さて、春に地鎮祭奉仕をしたお宅で、無事に住まいが出来上がりました。今朝は「新築家祓」並びに「家屋解体祓」に伺いました。

古儀による新室祭(にいむろさい)では、神籬(ひもろぎ)は設けず、神饌(しんせん:お供え物)を奉(たてまつ)らず、祝詞(のりと)は巽(たつみ:東南)の方位を向いて微音(びおん)で奏上(そうじょう)する、御富伎玉(みほぎだま:四隅に掛ける玉)という玉を掛ける、・・・などの特殊な祭儀(さいぎ)ですが、最近行われているのと同様、当社では祭壇を設けて通常の祭儀で行っています。

神籬~神さまの依り代(よりしろ)。祭儀において降神(こうしん:神降ろし)・昇神(しょうしん:神上げ)をする。

木の神さま・屋船久久能遅命(やふねくくのちのみこと)、稲の神さま・屋船豊宇気姫命(やふねとようけひめのみこと)をお迎えして、その加護により新築工事が竣工したことを神明(しんめい)に感謝し、喜び祝うとともに、将来にわたり安全堅固であるよう願いました。

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続いて、今までの住居において、長年の加護に感謝しつつ、解体工事が安全に進むよう祈りをこめました。

既に改築も含めて100年近くお住まいのご家庭とあって、引っ越しの経験もなく不安な一面もあろうかと思われますが、無事に引っ越しが済み、お疲れが出ないよう願うところです。

心のゆとり

2013年11月3日 日曜日

本日は国民の祝日「文化の日」です。祝日法には「自由と平和を愛し、文化をすすめる。」とありますが、皇居では文化勲章の授与式が行われます。

この日は明治天皇の御誕生日(天長節)で、昭和2年に明治節として祝日に定めれれ国民に親しまれてきました。昭和23年には今の名称にあらためられましたが、近代文化が目覚ましい発展を遂げた明治の時代に相応しいものといえます。

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明治天皇おまつりする明治神宮(渋谷区代々木神園町)では、宮中から勅使(ちょくし)が差遣(さけん)され、例祭式が斎行されます。

今日の社頭には次の御製が掲げられているようです。

ことしげき世にはたつともむらぎものこころゆたかにもつべかりけり

どんなに繁雑で煩わしい世の中だとしても、心のゆとりを持っていたいものです。

酒造神のご神徳

2013年10月27日 日曜日

台風による天候不順により、七五三参りなどを日延べしていた方もあったのではないでしょうか。

好天に恵まれた本日は、終日人出が多く、子供の節目のお祝いにそれぞれ笑顔が溢れていました。

さて、早朝より総代さんが集まり、酒祭(11月5日)前の奉仕作業が行われました。

例年、栗原(くりばら)の沢山(さわやま=三段の滝)で、お水取り神事を行うための整備作業をお願いしていますが、度重なる台風により山道の整備作業はかなり大変だった様子です。

沢山 ( 三段の滝 )

沢山 ( 三段の滝 )

『神名帳考証土代』(じんみょうちょうこうしょうどだい:伴信友著)には、

大住郡比々多神社天萬豊日命(孝徳天皇の別名)乙巳十月所祭大酒解神・小酒解神也(中略)相模ハ酒醸ナルベシ

とあり、孝徳天皇の御代(645-654)、酒解(さかとけ)の両神がおまつりされ、酒造りが行われていたことがうかがえます。

酒造神のご神徳(しんとく)により、酒類を取り扱う皆さまの商売繁昌はもとより、酒難除けのご神威(しんい)がいよいよもたらされますようお祈り申し上げます。

祓えに始まり祓えに終わる

2013年10月23日 水曜日

昨日、相模中連合支部(中郡大磯町・二宮町・平塚市・伊勢原市・秦野市)の研修会が平塚八幡宮で開催され、管内神職26名が参加いたしました。

昨年は、小野善一郎先生(湯島天満宮権禰宜)を講師にお迎えして「古事記のこころ」という研修会を行いましたが、今年は同講師による「大祓」(おおはらえ)研修会で、当社からも5名参加となりました。

研修会の様子

研修会の様子

英語の「GOD」を「神」と訳しましたが、これは唯一絶対神である、キリストやアッラー(アラー)のことであり、日本では祖先と訳すべきで、それは八百万の神のことでもあるという話から始まりました。

伊勢神道の根本である「神道五部書」(しんとうごぶしょ)の『造伊勢二所太神宮宝基本記』(ぞういせにしょだいじんぐうほうきほんぎ)や江戸前期の外宮祠官(げくうしかん)・度会延佳(わたらいのぶよし)や江戸中期の垂加(すいか)神道家・若林強斎(わかばやしきょうさい)の教えなどを引きながら、

「私たちの先祖は神さまだから私たちも神性が宿る」、「我欲我執(がよくがしゅう)の異心(ことごころ)で心の神さまを傷つけてはいけない」、「自我のこころを祓って神与(しんよ)の本姿(ほんし)に復する」、「祓えに始まって祓えに終わるのが神道」、といった強い信仰に基づいた熱意のこもったご講義(3時間)でした。

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「大祓詞」(おおはらえのことば)とは、当社でも夏越(6月)と年越(12月)の大祓に読み上げる祝詞(のりと)で、平安時代には親王を始め、大臣以下の百官を朱雀門(すざくもん)に集めて、半年間の穢(けが)れを祓い清めた伝統行事です。

正善へ導く

2013年10月7日 月曜日

生まれるときに安産祈願をし、生まれて初宮参り、子供の成長の節目として七五三、成人式、そして結婚式、厄年祓、長寿の祝いと折々に子供の成長や家族の無事を祈るのは、人生のまつり、人生儀礼といわれます。

これらは〝 吉祭 〟であり、「清く明るく直く正しく」という日本人の生き方ともいえます。

日月は四州(よも)を廻り、六合(くに)を照らすと雖(いえど)も、

(すべか)らく正直の頂きを照らすべし

『 倭姫命世記 』 正直の頭(こうべ)に神宿る

神葬祭 

神葬祭 

日本では、仏教の信仰は仏・法・僧に対するものではなく、大半は先祖の位牌(いはい)に対して重点が置かれています。これは祖先を敬い、祖先を偲ぶという我が民族固有の信仰「祖霊信仰」が長い間浸透していることがわかります。

祖霊祭祀(それいさいし)は、元来神道信仰の根本であり、祖父母から親、親から子、子から孫へと連綿と受け継がれてきたものです。

人の死は〝 凶祭 〟であり、不吉・不幸ながら、祓(はら)いやまつりにより、清浄、正善(せいぜん)へと導き、悲しみを吉化していくのが重要です。

本日は神葬祭の奉仕があり、遺族とともに悲しみに寄り添いながら、粛々とした一連のまつりを通して、正善へと整えていきました。