相模国三ノ宮・比々多神社

〝輪くぐり〟で疫病退散

日差しが強かったものの湿度は高くなく、木陰では風が心地良い一日でした。

さて、昨日に続き、茅の輪(ちのわ)づくりの2日目です。

今日は選別した青々とした茅(かや)を配分して、棕櫚縄(しゅろなわ)で直径3メートルの輪に巻いていく作業です。

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遠い神代の昔、スサノヲノミコトが旅の途中で、蘇民将来(そみんしょうらい)・巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟に一宿を求めたところ、裕福な弟の巨旦はこれを拒んだのに対し、兄の蘇民は貧しいながらも厚くミコトをもてなしました。

ミコトは御礼として悪疫退散の「茅の輪」の作り方を蘇民に教え、小さな茅の輪を腰につけさせると、蘇民一家はその年流行した悪疫から逃れることができました。『備後国風土記』

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古くから伝わるこの故事(こじ)に因(ちな)み、全国の神社では旺盛(おうせい)な生命力をもつ茅で茅の輪をつくり、輪くぐりを行ってきました。

「茅の輪くぐり」は、知らず知らずに積もった罪・穢(けが)れを祓い清めて健やかな心身に立ち返るためものですが、特に本年は流行病(はやりやまい)の退散(たいさん)を願うものです。

心を鎮め、左・右・左と8の字にくぐってお参り下さい。

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