今朝ほど天皇陛下には急な御気分不快がおありで、御安静あそばされているとのことですが、大御体(おおみま)の御快復を国民斉(ひと)しくお祈り申し上げる次第です。
今日の生日(いくひ)の足日(たるひ)に、高円宮妃久子殿下(たかまどのみやひ ひさこでんか)第3女子 絢子女王殿下(あやこじょおうでんか)と守谷慧(もりやけい)氏の御婚約が御内定となりました。
本日、「皇后陛下より、両陛下の温かくお心のこもったお言葉をいただきました。その内容につきましては私の心のうちに、そっととどめておきたいと存じます。」と記者会見で述べられ、家族愛に包まれた皇室の様子を感じ取ることができました。
さて、国民としては次の元号(げんごう)は何になるのか、という関心があることでしょう。
新元号の事前公表は国民生活に支障が生じないようにとの配慮があるようですが、そもそも新元号の決定は新天皇の御聴許(ごちょうきょ)を賜ってからという大前提で成り立っています。
桓武天皇以来、平成に至るまで、御即位に伴う改元は70回あり、いずれも即位後に行われているという元号の本質を理解する必要があります。
新しい時代への理想と願いが改元には込められ、国の安泰と国民の平安を祈る天皇陛下の大御心ともいえます。
本日は『元号~年号から読み解く日本史』(所功・久禮旦雄・吉野健一著 文春新書)を紹介します。
「平成」は幕末にも候補に挙がっていた、「明治」は11回目、「大正」は5回目で採用、日本最初の公年号は「大化」、震災、大火、戦乱・・・改元があらわす歴史とのかかわり等、元号についてわかりやすく解説がほどこされています。