相模国三ノ宮・比々多神社

瓜食めば子ども思ほゆ

このところ、蔓性(つるせい)一年草である胡瓜(きゅうり)、南瓜(かぼちゃ)、西瓜(すいか)などの“ 瓜 ”(うり)類の奉納があります。今日は、真桑瓜(画像 まくわうり=漢名:甜瓜 てんか)が上がりました。直に冬瓜(とうが・とうがん)なども顔を出しそうです。

真桑瓜(甜瓜)はメロンの一変種

真桑瓜はメロンの一変種

お宮では漢字を記す機会が多いですが、野菜を感じで記すのはかなり難しいものです。牛蒡(ごぼう)、茄子(なす)、蕃茄(ばんか=あかなす、トマトの異称)、甘藍(かんらん=キャベツ)、萵苣(ちしゃ=レタス)、菠薐草(ほうれんそう)など。「瓜(うり)に爪(つめ)あり爪に爪なし」という漢字を覚えるための句もあります。
 
 
『万葉集』に、山上憶良(やまのうえのおくら)の子らを思う歌があります。
 
うりはめば こどもおもほゆ くりはめば ましてしぬばゆ いづくより きたりしものぞ まなかひに もとなかかりて やすいしなさぬ
 
<訳>
瓜を食べると子どものことが思われる。栗を食べると、いっそうしのばれる。子どもというのはどこから来たものなのか。目の前にしきりにちらついて安らかに眠らせないことだ。
初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

 因みに、「銀(しろがね)も金(こがね)も玉も・・・こにしかめやも」【7月22日ブログ】が、上述の反歌(はんか)になっています。
 

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