2015年9月22日 のアーカイブ

葬儀にあたり

2015年9月22日 火曜日

昨晩(21日)・本日(22日)と神葬祭(しんそうさい)のご奉仕がありました。

89歳の生涯を閉じられたお母さんの葬儀にあたり、19日に喪主さんが来社され日程を決定しました。

その日のうちに、生い立ちや経歴、人柄など伺い、20日に生前の徳を追憶(ついおく)して述べる祭詞「誄詞」(しのびごと・るいし)をしたためました。

また、御霊代(みたましろ)となる白木(しらき)の「霊璽」(れいじ)の表には「 何 某 媼 之 霊 」( なにがし おうなの れい ) といった霊号(れいごう)を、裏に生年月日、帰幽(きゆう)年月日、享年(きょうねん)を書き記しました。

そして、当日は葬儀用の薄墨色(うすずみいろ)である「鈍色」(にぶいろ・にびいろ)の装束一式を整えて斎場に向かいました。

斎場の設営、玉串の本数、各種祭儀の流れや進行などについて十分に打ち合わせのうえ、葬儀に臨みました。

sinnsousai親族が亡くなると、身内は喪(も)に服(ふく)しますが、故人と向き合って葬儀などに専念し、忌(い)み慎んで籠(こも)る一定の期間を「忌」(いみ・き)、「喪中」(もちゅう)、「忌中」(きちゅう)といいます。

地域により慣例はありますが、一般的には五十日祭までが忌の期間です。

喪主は神棚に亡くなったことを奉告するとともに、感謝と葬儀が無事進められるよう祈ります。そして神棚の前面に半紙を貼り、一時的に神まつりを止めます。

また、神社で病気平癒などの祈祷を受けた場合には、親族以外の者による代理参拝を行うか、遠くより遙拝(ようはい)して祈願を解きます。

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しづかなる境(さかひ)に行(ゆ)きてしづまらむ暫(しば)しをここに魂(たま)より来(き)たる