今朝6時45分の境内の様子です。何年かぶりに積もり、うっすら雪化粧になりました。
2010年2月 のアーカイブ
雪化粧
2010年2月18日 木曜日五穀豊穣と諸産業繁栄を祈り
2010年2月17日 水曜日本日は祈年祭(きねんさい・としごいのまつり)を斎行(さいこう)いたしました。
白丁(はくちょう・白張)には、栗原の佐野さんと小泉さんにご奉仕をいただきました。
祈年祭の祝詞(のりと)には、「・・・献奉(たてまつ)る宇豆(うづ)の大御食(おおみけ)を始めて、御酒(みき)は瓶(みか)の上(へ)高知(たかし)り瓶の腹満(はらみ)て並べ、大野原(おおののはら)に生(おう)る物は、甘菜辛菜(あまなからな)、青海原(あおうなばら)に住む物は、鰭(はた)の広物(ひろもの)鰭の狭物(さもの)、奥(おき)つ藻(もは)辺(へ)つ藻に至る迄に、机代(つくえしろ)に置足(おきた)らわして・・・」と奏上(そうじょう)して、
多くの種類のご馳走(ちそう)をお供えして、五穀豊穣と諸産業の繁栄を祈りました。
年度末の3月まで、予定されている行事は数多くありますが、羽織袴(はおりはかま)を身に付ける祭典は今日でお仕舞いのため、総代さんの集合写真を撮りました。
祈年祭の準備
2010年2月16日 火曜日明日2月17日は、祈年祭(きねんさい)。「としごいのまつり」ともいい、年の始めに穀物の豊穣を祈るとともに国家の安泰を祈るおまつりです。
『古語拾遺(こごしゅうい)』(大同2年・807年成立)に、大地主神(オオトコヌシノカミ)が御歳神(ミトシノカミ)の怒りを鎮めるために穀物の豊作を祈ったのが始まりとされています。年(トシ)は穀物のことであり、稲作を中心とするわが国の農耕文化をもとに成立しています。
大化の改新(西暦645年)を経て、律令制(りつりょうせい)確立後は、延喜式の官社(全国で3132座の神さま)に奉幣(ほうべい)するおまつりとして、大規模に行われていた様子が窺えます。以後、衰退や戦乱の時代に廃絶もありましたが、明治に入って復興しました。
現在では、「工業・商業・諸産業の発展」をも併せて祈念していますが、日本人の文化であり、生活の根幹をなす農業について意義を見直す機会としても重要だと思います。
当社で兼務する所管社でも13日から順番に祈年祭が執り行われています。
月次祭
2010年2月15日 月曜日今日は15日。毎月1日と15日は、月毎に行う月次祭(つきなみさい)の日です。
月毎の報賽(ほうさい=お礼参り・感謝)の為のお祭りで、広く国家の安泰と天皇の御寿命を祈り、氏子崇敬者の安寧(あんねい)と発展を祈願いたします。
この日には、各家庭・企業の神棚の榊を新しくしたり、特別なお供え物を上げる方もあるかと思います。
月次祭を終えて御殿から下がると、お賽銭箱の上に感謝の色紙が置いてありました。
強い雨風の中、遙々ようこそお参りくださいました。大切に飾らせていただきます。
“感謝の気持ちと禮(れい)” とても大切な事です。
ご結婚おめでとうございます
2010年2月14日 日曜日昨日は終日、霙(みぞれ)のような小雪が舞っていましたが、今日はお天道さまに恵まれました。しかしながら、春遠しといった寒い一日でした。
結婚式が行われた御殿の中では、寒さに身を固めていたご両家でしたが、厳粛さと清らかさに心あらたまる感慨をもっていただけたと思います。
お二人の末長き幸せをお祈り申し上げます。
初雪
2010年2月14日 日曜日昨日は旧暦の大晦日、ということは今日は元旦ということになります。同じ伊勢原でも大山には雪が降りましたが、当地では昨日初雪となりました。
思わず、万葉集の棹尾(とうび)を飾った大伴家持(おおとものやかもち)の歌が思い浮かびました。
新(あらた)しき年の始めの初春の今日降る雪のいや重(し)け吉事(万葉集第二十巻)
*大伴家持・・・奈良時代の政治家で歌人。三十六歌仙の一人。万葉集には、473首もの歌がおさめられていて、編纂に大きく関わっていました。
新しい・年の始め・初春と、寿ぎ(ことほぎ=言祝ぎ)の言葉が言霊(ことだま)として重ねられ、「いや重け」というフレーズと重ねられ、積もる雪のように吉事(よごと)が重なって欲しいという願いが温かく感じられます。
昨日は、知人のお嬢さんの結婚式に禰宜(ねぎ)がお呼ばれをして出席して来ました。教会式でしたが、結婚式はいいものです。今日は、神社でも結婚式がありますが、教会のような華やかさはないものの、厳粛且つ感謝の気持ち(祖父母から両親、そして自分たちへのつながり)が伝わる、思い出深い温かい式にしたいと思います。
空き巣に注意!
2010年2月12日 金曜日1月25日に取材に来られた山王建設さん(総合建設業・厚木市妻田北)の「サンノウくん2月号」が届きました。短時間のお話でしたがとてもよく出来ていて感心させられました。
さて、このところ嫌なことに、空き巣が多発している様子です。(市内で今年18件発生)
戸締まりの確認は元より、強化のための多重ロック、防犯ガラスやブザー、防犯フィルム、照明具などの取り付けが効果的なようです。
また、普段からの近所での声の掛け合いや、通行者への挨拶運動が大事だと思います。不審者への気軽な挨拶が抑止効果にもなるようです。交番の巡査と親しくしていることも重要かもしれません。
日中は勿論のこと、夕方や夜の警戒にも努めたいと思います。
建国記念の日
2010年2月11日 木曜日今日は祝日法に定められた国民の祝日の一つ「建国記念の日」です。
初代・神武天皇が、橿原(かしはら)の地にご即位された「辛酉年春正月庚辰朔天皇即帝位於橿原宮」(『日本書紀』神武紀)を国のはじまりと定めたもので、今年は皇紀2670年にあたります。
明治政府は2月11日を紀元節と定めました。戦前(昭和)は、四大節(しだいせつ)[四方拝1/1・紀元節2/11・天長節4/29・明治節11/3]の一つでした。
戦後、憲法制定の折りに、国のはじまりを祝う日として起草案に盛り込まれていましたが、連合国軍により一方的に削除されてしまいました。
昭和27年に主権が回復すると同時に、広く国民の要望により復活の声が強く上がり、昭和41年にようやく「建国記念の日」として定められ、現在に至っています。
現憲法にも、「建国をしのび、国を愛する心を養う。」(原文)とあるように、国のはじまりに思いを寄せ、更なる発展を願うことが国民としての自然のあり方だと思います。
残念ながら教科書では教えてくれない「神武天皇」について、この機会に少し学んでみませんか?
今日は、都内では建国記念の式典や大規模な奉祝パレードが行われています。神奈川でも鶴岡八幡宮にて祈願祭の後、奉祝式典が行われ、約230名の人たちが集まりました。
橿原神宮(奈良県)遙拝、教育勅語奉読、主催者(日本会議神奈川・鎌倉明治会)挨拶、来賓(国会議員・県議会議員・市議会議員)挨拶、紀元節の歌、聖寿万歳などが行われました。
その後、京都大学教授の中西輝政先生による講演(「保守再生と日本の針路」)が行われました。
フィールドワーク
2010年2月10日 水曜日昨日の暖かさとはうって変わり、今日は再び肌寒い日でした。
中学校の女生徒が総合学習の授業で訪れて来ました。「フィールドワーク」ということで、神社の歴史や御祭神、神職の仕事内容などについて素朴に質問を投げかけてきました。
私たちの仕事は、様々な「おまつり」のご奉仕ですが、おまつりそのものよりは、準備や片付けに費やす時間の方が遥かに長く掛かります。また、境内の保全に努め、清浄を心掛けています。そして、伝統や文化を守るという大きな作業の為には、間接的ではありますが、様々な場面で“心”を伝えたり、地域や人との触れ合いを大切に過ごしています。
フィールドワークといえば、季節の移ろいや、機微の変化など、境内観察もとても大切です。