社務所前の豊後梅がようやく花開きました。
控えめな淡紅色(たんこうしょく)の色合いが、春浅い季節にぴったりです。
さて、古く紅色(赤)は「禁色」(きんじき)といって、殿上人(てんじょうびと)以下の諸臣(しょしん)が用いることが禁ぜられ、「聴色」(ゆるしいろ=許色)として淡い色を着用しました。
位階(いかい)により、袍(ほう)の色目には規定があり、現在でも黄櫨染(こうろぜん)の御袍(ごほう)は天皇陛下が晴(はれ)の束帯(そくたい)に着用する黄褐色(おうかっしょく)の袍です。
明日は神社祭祀規定により、大祭に分類される「祈年祭」(きねんさい)です。
宮司は祭祀服装に関する規定により、正装(せいそう)し、赤色の袍を着装して祭儀に臨みます。